1月20日


いよいよ出発。今回もエミレーツ航空でドバイ経由でアンマンに入る。
エミレーツ航空が良いのは羽田発であること。成田に比べるととっても楽だ。

21:05少し出発が遅れた。この遅れがあとで大変なことになるとこの時は思ってもみなかった。 飛行機の中でNHKのニュースを見る。日本の自衛隊がイラク入りしたことは日本はもとより世界中にニュースとして流れている。

日本人として人道支援は是非してもらいたい。しかしテレビの画面に映る自衛隊は迷彩服で武装している。この姿に疑問と不安を感じるのは僕だけではないと思う。

100歩譲って自衛隊が行くとしても、軍服着ずに武器を持たずに行ったら日本という国の評価は高かったと思うし、イラク人にも歓迎されただろう。今回はマジでイラクに行くのがイヤだったけど今の映像を見て、やはり現地の空気を自分で感じてみたくなってきた。


06:00ドバイ着(ドバイ時間)乗り継ぎまで45分しかないのにバスでターミナルに向かう。 ターミナルに入ると「アンマン行きの人ー」と呼ばれたので行ってみると、「乗り継ぎが間に合わないからベイルート経由でアンマンに行ってもらいます」。と言われた。

おいおい、まだ20分あるじゃん。普通コネクティングフライトは待つでしょう。ましてや同じ会社なんだから。僕は素直に止まったけど、「もうチケットを持っているからいいや」。と通りすぎて行った日本人がいた。 果たして、どちらが良かったのだろう。


前回、ベイルートは飛行機の中から景色を見ただけだった。また来たいなーと思っていたが、こんな形で来ることになるとは。しかもベイルートでの待ち時間は5時間。これはイラクに行くなという合図なのだろうか?

ベイルートに着くと「一度荷物を引き取ってくれ」と言われ、パスポートにスタンプを押さないままにレバノン入りをした。憧れのレバノン、しかし嬉しくない。それに待てど暮らせど荷物が出てこない。「多分まだドバイにあるんでしょう」。もう勘弁してくれよ。


一緒に降りた製薬会社の人が交渉してくれて、とりあえずファーストクラスのラウンジで次の飛行機を待つ。教訓。衛星携帯電話は機内持ち込みにしよう。連絡が取れなくて困る。

ラウンジでイラク日記を書いていると、突然大砲のような大きな音が響き、空港が揺れる。昨日ヒズボラが何かあったと新聞には書かれていたが・・音は何度も続くが、空港の職員がみんな落ち着いている。何の音か聞いてみると「大統領が空港にきているから・・」という答えが返ってきた。んじゃ何?今のは歓迎の空砲なの?国が国なら歓迎の空砲で空港のターミナルビルが揺れるんだ。