テレメンタリー
過去の放送分からの抜粋です 弊社制作番組の全てを網羅したものではありません
番組には共同制作番組も含まれます
「幸せの指標」世界が注目するキューバ医療
キューバの老人ホームに暮らす島津三一郎さん(新潟県出身)は100歳。 日系移民1世最後の生き残り。太平洋戦争中には「敵国」扱いされ投獄もされた。 独身を貫き、身内もいない。だがそれでも自らのことを「幸せ」だと語る。 島津さんが「幸せ」と語るのには訳がある。この国の充実した「医療システム」があるからだ。 キューバでは憲法により国民全てが「無料の医療を受ける権利」が保障されており、島津さんもその恩恵を受けている。
カストロ国家評議会議長が辞任を表明したキューバ。 市民のカストロへの支持は未だに根強い。それもカストロたちが作り上げたこの医療システムの恩恵を、国民が充分に感じているからだとされている。 今、世界中が注目する、「カストロの医療システム」とはどのようなものか、取材した。
「ここで産みたい 産科医不足・試される現場から」
今、全国で産科医師が不足している。各地の総合病院産科や産科医院ではお産の取り扱い中止や廃止が相次ぐ。お産難民という言葉さえ生み出された。 国はこうした状況に対し地域内での医療施設の「集中配置」を進めている。地域内で施設が整っている中核病院に医師を集中的に配置し 地域内のお産を行うというもの。この結果生まれてくるのが「空白地帯」だ。 いずれ全国に広がることが予想される中核病院へのお産の集中。長野県で行われた取り組みを取材し、問題を検証した。
「SOBA司令官 麻薬を撲滅せよ」
SOBA司令官(コマンダー)と呼ばれる日本人がいる。善意で始めた国際貢献。ミャンマー麻薬地帯で栽培されるアヘン撲滅を願い、日本人が日本伝統の味「そば」の種を植えることで始まったミャンマー麻薬撲滅事業。プロジェクト開始から早10年が経とうとしているが、成功までにはまだ時間がかかりそうだ。プロジェクトメンバーのほとんどが60歳以上の日本人高齢者たちだが、彼ら特有の意地と粘りが、出口の見えないプロジェクトを継続し挑戦しつづける。代表メンバーである信州大学元教授、「コマンダー」こと氏原輝男さん71歳はプロジェクト開始から現在まで、そば専門家という肩書きでこの麻薬撲滅事業を進めてきた。高齢にもかかわらず、新しい国際貢献の形を模索しながら幾度となく単身ミャンマーに渡り、プロジェクト成功までの長い道のりを身を削りながらたどっていく。氏原先生ら高齢者メンバーたちは何故そこまでして、このプロジェクトを進めていくのだろうか。信州、そしてミャンマーでの活動を追った