3月23日
今日は色々あって午前中はお休みしてしまった。体力を回復して午後は街にでかけた。まずイラクを出る寸前に訪れた古い大学を訪れる。
この大学は戦争中、イラクを脱出する直前に訪れた。橋のたもとに車を止める。以前は車で行けたが、今はセキュリティーの関係か道路が封鎖されていて、歩いてしか行けない。橋のたもとに一体の銅像があった。聞けばサダム・フセインの従弟の銅像だそうだ。
今やイラクで、見ることが出来なくなったサダム・フセイン像。何故か従弟の像は健在だった。
一年前を思い出しながらゆっくりと橋を渡っていると後ろから「ペタ!ペタ!ペタ!」と言う音が聞こえてきた。振り向くと上半身裸の青年が すごい勢いで走ってきた。これはただ事ではないと感じ、道をゆずる。すると青年は僕を追い越し、後ろを気にしながら走り続ける。 よかったー!ターゲットは僕じゃない。。
すると今度はナイフを持った青年が走ってきた。周りにいた人たち曰く、先に走っていった。
青年がアリババだと。さされたくないと思いつつも、カメラを回しながら追いかける。裸の青年はモスクの中に逃げ込んだ。ナイフの青年が「あいつはアリババだ、だせ!」と詰め寄るが、モスク側は裸の青年を庇う。モスクという場所は相手が犯罪者であっても命を守ってくれるんだなーと関心した。
夕方だったため大学はしまっていたが、ドアをノックし、理由を話して入れてもらった。米軍の地上部隊が来たときに攻撃されそうになったが、歴史的な建造物だから攻撃しないで欲しいとお願いし、何とか攻撃を免れたそうだ。中庭でぼーっとしているとどこからか爆発 音が聞こえてきた。一年前と同じだ。