3月16日


3月16日 ついにイラク日記もパート4を迎えてしまった。すなわちイラクに行くのが4回目だということだ。この一年間でイラクに4回。
多いのだろうか?少ないのだろうか?ともあれ、この一年でイラクが激変したのは間違いないだろう。

今回は早くも戦争開始から一年を迎える時期なので、一年前の空爆が始まった日を同じバグダットのフラワーズランドホテルで過ごすつもりだ。

勿論、シェルターの中で知り合った家族達にこの一年の思いを聞いてみたいと思う。ともすれば最近のイラク報道はサマワにいる自衛隊報道になってしまいがちだが、イラク全体が何を求め、どの方向に向かおうとしているのか。それを見極めることは僕には不可能だが、少しでも近づきたいと思う。  

大規模なテロ事件をきっかけにスペインが動いた。 スペインのサパテーロ書記長がスペイン軍の撤退を匂わせている。イラク戦争開始に大きく力を貸したスペインが自国に被害が及んだ途端スペイン軍の撤退という発言がでてきた。日本はどうなのだろう。

すでにアルカイダからもテロのターゲット国だとされている。日本はそのロケーションがスペインとは違い海に囲まれている為テロに遭う確率はスペイン程高くないかもしれない。しかし、もし日本国内でテロが起こり日本人に死傷者が出てしまい、それが日本が自衛隊をイラクに派遣していることが原因だと思われた時、日本国民はどう反応するのだろうか?

本当に人道復興支援が目的ならば、自国民に犠牲者が出たとしてもイラクでの活動を続けるべきだろう。もしかして、スペインも日本もアメリカも自分の国民が傷つけば方針を変えるだけの我が儘な国なのだろうか。